合コンに人見知りが行っても無駄?人見知りに最適な婚活とは?

「ただいま。」

と言っても返事のない我が家。

手には寄り道して買ったローソンのカルボナーラ。

それをレンジで温めて一人寂しく借りてきた東京ラブストーリーを見ながら食べる日々。

休日にすることはネットサーフィンかDVDを借りにいくくらいしかない。

こんな生活を死ぬまで続けたいですか?

「そんな生活は絶対に嫌だ。」

嫌ですよね。

嫌だと思ったあなたは潜在意識に結婚して幸せな生活を送りたいという願望があります。

「しかし仕事と家の往復で今から出会う時間が・・」

と言う方には、隙間時間でできる婚活アプリで活動することをオススメします。

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「けど婚活アプリって昔出会ってから犯罪に巻き込まれたりとかしてなかった?」

確かにこの手のイメージを持つ方もいますが、これは完全無料のアプリを使ったために起こったことです。

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庄太郎
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冴子

皆さん、はじめまして。

すみれさんの高校の後輩、中川冴子と申します。

今、婚活をしている女性の中で、人見知りの方はいらっしゃいませんか?

人見知りの方は、婚活をする上で様々な苦労をされていると思います。

  • 初対面の男性と上手に話す事ができず、いつもチャンスを逃してしまう
  • 合コンに行ってみたけれど、周りのノリについて行けず、時間を無駄にしてしまう

実は私も極度の人見知りで、同じような苦労をしてきました。

でも、偶然すみれ先輩と再開して、ある方法を教えてもらった事で運命の人と出会うことができ、半年後には結婚式を挙げる予定になっています。

今回は私が独身時代、婚活を通じてその人と出会うまでの体験談をお伝えします。

今、人見知りで悩まれている方がおられましたら、この記事が参考になれば幸いです。

冴子の悩み

人見知りの性格

冴子

どうしよう、もう時間がない。

その当時、私には出会いがありませんでした。

もうすぐ、30歳に差しかかろうとしているのにいまだ結婚相手が見つからず、職場とアパートを行き来するだけの日々を過ごしていました。

20代前半の頃は、よく会社の同僚から合コンを誘われていましたが「私はそういうの興味ないから」と、いつも断ってきました。

でも、本当は初対面の男性と話をする自信がなかったんです。

私は極度の人見知りで、特に男性と会話するときは口から心臓が飛び出しそうになるほど緊張します。

新入社員の頃、駅のホームで見知らぬ人にナンパされたときパニックになって、過呼吸になって気を失ったことさえあります。

そんな私でも、二度ほど彼氏と付き合った経験はありました。

1度目は高校の先輩と、2度目は大学生の頃です。

しかし、どちらも相手から告白してきて、私はただ流されるがままに付き合っていただけでした。

だから、私には付き合う相手を自分から探す、という感覚がわからなかったのです。

会社の同僚との関係

しかし、今や20代も終わりに差し掛かり、流石に焦りが出てきました。

私の会社の同僚たちは次々と結婚して、いつの間にか会社で独身女性なのは私ただ一人だけになっていました。

職場同僚A
でね!グアムに新婚旅行に行ったとき、彼ってば私が現地の人にナンパされないかばかり気にしてさー。

本当におっかしいのよー。

職場同僚B
あーいいなー!愛されてるな本当にーこのこのー。

そんな私の目の前で、会社の同僚達は彼氏とのノロケ話をよくします。

彼女達は、そうやって唯一独身である私をからかうのです。

それに対して、私はただ黙って仕事に没頭してやり過ごすことしかできませんでした。

本当は私も素敵な相手を見つけたくて仕方がなかった。

しかし「仕事が忙しいから」と、私はこれまでずっと相手を探す事を避けてきました。

今から考えてみれば「仕事で忙しいから結婚ができない」

そんな言い訳を作りたかっただけかもしれません。

確かに仕事では評価されました。

しかし、仕事に没頭するだけで結婚する気配が全くない私を、周りの同僚達は可哀想な人を見るような目で見てきます。

「冴子ってまだ独身なんだぁ、あーあ可哀想に。」

「しっ、聞こえちゃうよ。」

「でもあれじゃあ無理もないか。一緒にいると気が重くなるし、どう考えても相手見つけるのは無理だよね。」

「だから、聞こえちゃうって。」

遠くから楽しげなヒソヒソ話が聞こえてきます。

他の同僚からすれば、私は物笑いの種でしかありません。

冴子心の声
(独身でいることを、なんでそんなに笑ったりするのよ!)

そう思いましたが、私は何一つ言い返せませんでした。

言い返せば言い返すほど「相手が見つからないのは冴子が悪いのに、なに怒ってるの?

本当に可哀想な人だね。」

と、言われるだけだからです。

現実逃避するけれど…

仕事が終わると、一人暮らしのアパートに直行しました。

部屋に入り、服を着替えるより先にPCの電源をつけます。

冴子
ああ…今日も嫌な事ばっかりだったなぁ。

服をパジャマに着替え終わり、PCの画面に目を向ける。

電源の起動は完了しており、画面上には見慣れたアイコンが並んでいます。

冴子
嫌なことはさっさと忘れて、今日もゲームを楽しもうっと!

その当時、私は一つのゲームに没頭していました。

武器をイケメンに擬人化した、とある大人気ゲームでした。

その頃の私は平日2時間、休日6時間以上をそのゲームに費やす日々を送っていました。

PCのキーボードを叩き、マウスを握り、ゲームにログインする。

いつもの作業、いつもの至福の時間。

しかしその日は何故か、ゲームを心から楽しめませんでした。

冴子
…私、本当にこのままで良いのかな…?

同僚からかけられた言葉の数々を思い出し、マウスを操作する手が止まります。

結婚していないのは、本当に私だけなのだろうか?

私は一度ゲーム画面を閉じて、数年ぶりにFacebookの画面を開きました。

そこには、私の同級生や友人の投稿した写真が多く掲載されていました。

そして、多くの友人は苗字が変わっていて、その写真のほとんどが家族に関するものばかりでした。

冴子
えっ、嘘…。

家族で海外旅行に行った写真や、結婚記念日のディナーの写真、子どもと遊園地に行った家族写真など、幸せを絵に描いたような光景が冴子の視界を埋め尽くします。

冴子
…っ!

私は思わず画面から目をそらし、周囲に目を向けました。

しかしその先には、彼女達の人生とは対称的な、悲惨な光景が広がっていました。

あちこちに散乱したゲームグッズ、脱ぎ散らかした服、洗わずにシンクに放置された食器、テーブルに置かれた食べかけのコンビニ弁当。

足を崩した時に

「カラン」

と音がして、足元に目を向けると、1週間前に開けたビールの缶が転がっていました。

冴子
何で…私だけ?

幸せそうな彼女達と、無残な境遇の自分。

そのあまりの違いに耐えきれず、私はパソコンを強制終了させました。

冴子
独身は…私だけなの…?

その事実が心に重くのしかかり、それ以上ゲームを続ける気にはなれませんでした。

合コンへの参加を決意する

 

そんなあるとき、会社の同僚から数年ぶりに合コンに誘われました。

職場同僚B
ねぇ冴子、よかったら合コン行かない?

話によると、合コンに行くはずだった別の会社の人が熱を出して欠席してしまい、その代わりとして私に白羽の矢が立ったようでした。

職場同僚B
本当は、〇〇を連れていきたいんだけど、彼女男グセ悪いからちょっと危ないんだよね…

そういう先輩も、実は既婚者です。

彼女たちはただでさえパートナーがいるのに、そのうえ既婚者であることを偽ってこうして他の男を漁っているのです。

なんて世の中は不公平なんだろうと思いました。

私は一人でパソコンにしがみついて、仕事や趣味に逃げることしかできないのに…。

そう思うと、改めて自分がとても惨めに思えてきました。

冴子心の声

(私はこのまま一人で生きて、一人で死ぬのかな…)

ゲームグッズに溢れかえったアパートの一室で、老人になった自分が一人寂しくゲームをしている…そんな光景が頭をよぎり、私は思わず身震いしました。

冴子心の声

一人寂しく死ぬ人生なんて送りたくない。

そのためには出会いを見つけないといけないから今回の誘い、、、受けてみようかな。

冴子
わ…分かりました。

たまたま今度の日曜は空いてるから、参加します。

私は藁にもすがる思いで、その申し出を受ける事にしました。

職場同僚B
え、本当?助かるわー。

女性陣の人数が少ないと、あっちが文句いって来て面倒くさいのよ〜。

じゃあ、今週の日曜ね、と彼女は悪ぶれる様子もなくそう言って去って行きました。

冴子心の声

女性陣の戦力ではなく、頭数を揃えるだけの存在なの…。

と思いましたが、彼女達と違って男性陣を盛り上げる事はできそうにないので、仕方がありません。

合コンは、もちろん苦手です。

しかし、一生独身でゲームキャラだけを心の拠り所にして生きるなんて、あまりにも惨めな人生だと思いました。

だから、私は合コンに参加する事を決意したのです。

合コン当日

自己紹介で味わった疎外感

合コン当日、私はガチガチに緊張していました。

実際一人の男性と話すだけでも緊張するのに、今回はよりにもよって合コンです。

複数の男性と会話しなければならないし、女性陣もあまり仲良くない同僚や知らない人ばかりです。

でも、緊張する一方で

冴子
(もしかしたら、いい人と出会えるかも…。)

そんな淡い期待も抱いていました。

今回の合コン会場は、駅前の居酒屋。

夜も更けてきた頃、駅で待ち合わせていた私達は店内に入り、男女が向かい合わせの席に座りました。

見た所、男性5人と女性5人の構成のようです。

男性は全員知らない人で、女性のうち私を除いた二人は会社の同僚で、もう二人は別の会社の人でした。

男性A
えーと、今日は皆集まってくれてありがとさん!

男性陣の真ん中に座った男性が、少し呂律の回っていない口調で話し出しました。

少しお酒の匂いもします、ここに来る前にどこかで飲んできたようです。

男性A
じゃあ、早速簡単な自己紹介からいってみようか!

そう言って彼は、左端の男性に目を向けます。

話を振られた男性は

「ちゃっすー!28歳のイケメン弁護士、まっちゃんでーす!」

ふざけた口調で挨拶をしました。

その一言で、周りは大ウケ。

私以外、全員出来上がってるようでした。

「おいおい、美味しいとこ持って行くなよ!あ、じゃあ次は俺か?」

そうして左から右へ、次々と男性陣は自己紹介のバトンを渡していきます。

女性陣はその挨拶に対していちいち大げさに笑ってみせたり、冗談を返したりしています。

私はその場のノリについていけず、ただ固い表情を浮かべるだけでした。

職場同僚B

じゃぁ、次はこっちの番ね!

私は〜24歳バリバリの看護師よ〜。

「前来た時28歳って言ったじゃん!」と男性陣からツッコミが入り、他の女性陣も似たような自己紹介をして場を盛り上げます。

私は、彼らから目をそらして道路に面した窓に目を向けます。

その窓にはワイワイと盛り上がる男女と共に、こわばった表情をした私が写っていました。

そんな事をしている間に自己紹介は順調に進み、ついに私の出番になりました。

全員の視線が、私を射抜きます。

何かを言おうとした私はそのあまりのプレッシャーに、言葉をつまらせました。

この息が詰まるような緊張感には覚えがありました。

私が小学生の頃、別の学校から転校してきた時に、教壇に一人で立たされて全員が見ている前で自己紹介をした…

その時の緊張感に似ていました。

全員の視線が私に突き刺さり、まともに話せなかった事を、今でも鮮明に覚えています。

その時の恐怖が頭をよぎり、より一層言葉が出てこなくなる…。

それでも無理やり口を開き、私は絞り出すように言葉を発しました。

冴子
わ、私は…冴子です。

29歳で…よ、よろしくお願いします。

私が挨拶を言い終わった後、一瞬だけ周りの人が白けたような表情を浮かべました。

正面にいる人と、右から2番目の人は、明らかにつまらなそうな顔をして私を見ています。

胃がキリキリして、喉が乾いて、心臓が早鐘を打ち始めました。

しん、と、今まで和やかだった雰囲気が一瞬にして冷めたように感じました。

場が白けたのだと、全身で理解しました。

出番を終えた私は、周りの視線から逃げるようにして目線を落とします。

冴子心の声
(ああ、いま隣の人もため息をついた…やっぱり私はダメなんだ、この場にいてはいけない人間なんだ…)

私以外の全員が発する失望感に、私の心は今にも潰れそうでした。

男性A
よ、よし、次の人は誰だ?
職場同僚A

あ、えっ私かな〜。

私は28歳のOL、彼氏募集中〜!

既婚者の同僚がわざとらしい声色で、自己紹介を引き継ぎました。

場の空気が元に戻ります。

私はいたたまれない気持ちになっていました。

冴子の心の声
私は何をしに来たのだろう・・・?

合コンを受けた自分自身を呪いました。

合コンで人見知りが会話する場合

自己紹介が終わってしばらくしてから、それぞれ自由に話をする時間になりました。

私は目の前にいる男性と話をしようとしましたが、やはり上手く話せません。

どうやら、この場では冗談を上手く言ったりしなければ会話する相手として認められないようです。

男性A
あーもう、冴子ちゃんカタいって、もうちょっと軽いノリでいこうよ!

と、目の前の男性も私に冗談を言わせようとしてきます。

でも、正直に言って私は初対面の人に冗談を言うのは苦手でした。

相手がどんな事を考え、何を大切にしているのかもわからないのに、冗談なんて言えません。

相手の事がわからないまま冗談を言って、それで万が一相手を傷つけてしまったら…そう思うと、私は冗談を言う事はできませんでした。

目の前の男性が、私の頑なな態度に腹を立てたのか

男性A
あーあ、つまらない女だな。

と小さく捨て台詞を吐いて、別の女性の方へ行ってしまいました。

私はその言葉に傷つきましたが、正直言って助かった面もありました。

今日の男性陣からは、誰からもアプローチされたくなかったからです。

私は誰とも話をせずに、ただうつむいてオレンジジュースを飲むだけで時間が過ぎるのを待ちました。

しばらく時間が経った頃、酔っ払った男女二人が席を立ち、ドアを開けて廊下に出て行きました。

廊下側から声が聞こえてきます。

「おい、何であんな女連れてきたんだよ!テンション下がるなー。」

「しょうがないでしょ、頭数揃えなきゃまた文句いうんだから。

でも、あいつ男慣れしてないからチャンスじゃん!簡単にお持ち帰りできるかもよ?」

「ああ?冗談キツイって、変に手出したら絶対面倒臭そうじゃん?」

「あはは、それ言えてるかも。」

その内容は、私の陰口でした。

冴子心の声
(もう無理よ…もう限界!)

私はもう、その場にいるのが耐えきれませんでした。

すみれ先輩との再会

合コンから抜け出して

冴子
ごめん、具合が悪いからこれで帰るね。

私は参加者の一人に飲み会のお金を渡して、一人居酒屋を後にしました。

暗い駅前を歩いていると、惨めさと、悔しさ、悲しみが込み上げてきました。

私は、誰からも必要とされてないんだ。

そう思い知らされたようで、言いようのない孤独感を味わっていました。

まるで出口の見えないトンネルの中を、1人で歩いているみたいでした。

すみれ

冴子ちゃん?

そんな事を考えている時、ふとどこかで聞き覚えのある声が聞こえました。

私は無意識にうつむいていた顔を上げて、声のする方に目を向けました。

その先に居たのは、買い物バッグを抱えた1人の女性。

心配そうな表情を浮かべたその顔には見覚えがありました。

冴子
すみれ、先輩…?

高校の頃、お世話になった先輩でした。

すみれ先輩とは高校の頃、友達の少なかった私と交換日記を交わしてくれたり、私の悩みを親身になって聞いてくれる、とても優しい人でした。

冴子
先輩…

そう言葉に出した瞬間、涙が溢れてきました。

29歳の大人が何をやっているんだろう…頭でいくらそう考えても、私は涙を堪える事ができませんでした。

冴子
先輩っ!

堰を切ったように、私は声を震わせてすみれ先輩に泣きつきました。

すみれ

えっ、冴子ちゃん、どうしたの?

とりあえず、どこか近くのお店に入りましょう。

すみれ先輩のアドバイス

すみれ先輩の提案でわたし達は近くのカフェへ移動しました。

気持ちを落ち着かせた私は、すみれ先輩に今までの経緯を話しました。

すみれ

そうだったの。

合コンへ行って、あまり上手く男性と話せなかったのね。

それは大変だったでしょう。

…でも、冴子ちゃんはちょっと人見知りな所があるから、そういう場に行っても本来の魅力を発揮できないと思うよ。

冴子

えっ…私の、魅力ですか?

私のどこに魅力があるのだろう…。

そんな疑問を抱きながら、すみれ先輩の話に耳を傾けました。

すみれ

そう、私は冴子ちゃんと仲がいいから、冴子ちゃんの良さは良くわかってるわ。

けれど、人見知りの人は初対面の相手に心を開くのに時間がかかるの。

合コンや婚活パーティーのような、迅速なコミュニケーションを求められる場面では冴子ちゃんは上手くいかないと思う。

冴子心の声
(じゃあ、どうしたらいいのかな…)

と私が思っていると、すみれ先輩は少し考え込んでから

すみれ

冴子ちゃん、人見知りとは少し違うかもしれないけど、私の旦那から聞いた話では人間は内向的と外向的、その2つのタイプに分かれると言うわ。

と言いました。

冴子
内向的と、外向的?

なんの話をしているのかわからず、私はおうむ返しをしました。

すみれ

そう、内向的と、外向的。

あっ、よく勘違いされるんだけど、これは性格じゃなくてその人の特性を表した分け方なの。

人と接するのが好きだけど、内向的なタイプもいるし、1人でいるのが好きだけど、外向的なタイプの人もいるわ。

外向的タイプの人は簡単に言うと、外側からの刺激に鈍感な人なの。

鈍感って言うと、悪いイメージがあるかもしれないけど、逆に言えばちょっとやそっとの刺激にはビクともしないハートを持っているとも言えるわ。

だから、未知の分野に挑戦する事や、積極的にリスクを取って行動する事ができるから政治家や、経営者などで成功する人も多いの。

一方で内向的タイプの人は、外側からの刺激に敏感なの。

ちょっとの出来事が起こると一度の多くの事を考え、悩んでしまう。

例えば男性からいきなり

「仕事は何しているの?」

と聞かれても、外向的タイプの人は自分の仕事を即座に答えられるけど、内向的タイプの人

  • どうしてこの人はこのタイミングで私にこの質問をしたのだろう?
  • 結婚相手に相応しい職業か探るためなら、相手が望んでる職種って何だろう?
  • 私は今〇〇の仕事をしているから、どういう伝え方をすれば良い印象を持ってくれるのだろう…

と、極端に言えばそうやって頭の中で永遠に一人で考え込んでしまって、一向に相手と会話が成立しない事もあるわ。

すみれさんの言葉を聞いて、私はさっきあった合コンでの出来事を思い出します。

言われた通り、私は内向的なタイプに該当していました。

すみれ

確かに、昔は内向的、外向的を問わずほとんどの人が結婚できたわ。

でも今は時代が変わってきていて、積極的に相手を探さないと結婚出来なくなってきているの。

その中では、外向的なタイプの人がどうしても有利になってしまい、合コンとか、婚活パーティー積極的に振る舞える人が魅力的な異性をドンドン取っていってしまうの。

その言葉を聞いて、私は奈落の底に突き落とされたような気持ちになりました。

冴子

じゃあ先輩、私はもう一生独身のままなのですか?

すみれ

冴子ちゃん、安心して。

むしろ内向的な人の方が本領を発揮できる場所があるのよ。

さっき、一言声をかけられただけであれこれ考えてしまうっていう例を出したけれど、これは場合によっては物凄いメリットになるのよ。

学生の頃、冴子ちゃんと私って交換日記していたじゃない?

だから冴子ちゃんの、相手を思いやる優しさはよく知っているわ。

確かに、内向的な人は初対面の人と面と向かって会話する事が苦手よ。

さっきの例のように、内向的な人はあれこれ考えてしまう傾向があるから、合コンみたいな場面では、単純に会話が上手な人に全て美味しいところを持っていかれてしまうの。

だから、冴子ちゃんのような人見知りの人間は、そういう外向的な人と競うことはやめて、じっくりと一対一で話し合う婚活の方が合うと思うの。

冴子

その、一対一で話し合う婚活ってなんですか?

すみれ

それは、婚活アプリよ。

冴子

婚活アプリって、出会い系ですか?スミレ先輩はそんな怪しいものを私にやれって言うんですか?

その言葉を聞いて、私は思わず大きな声を上げてしまいました。

高校の頃、あれだけ優しかったすみれさんがそんなものを勧めるなんて…私は裏切られたように感じて、声を荒げます。

冴子

あれは危険です!

なぜって、私の友達が変な出会い系に登録して、ひどいことになった事があるからです。

その子は、とある出会い系アプリである男性と仲良くなって、すごい親密な関係になっていったのですが、ある日、その…恥ずかしい写真を撮られて、言う事聞かないとその写真ネットに晒すぞって脅されて…それから…その子は…

私は声を震わせた。

冴子

そんな危険な行為を勧めるんですか?すみれ先輩!

すみれ

落ち着いて、それは無料アプリを使った場合のことよ。

すみれ先輩は私を制しました。

すみれ

その冴子ちゃんの友達が登録したアプリ、もしかして無料アプリだったんじゃないかな?

無料アプリはそういった危険があるから私は絶対勧めないわ、そこは安心して。

…いい、冴子ちゃん。

私は今の主人と婚活で知り合ったの。

そして結婚してからは冴子ちゃんみたいな形で色々な人の相談に乗ってたの。

その時に紹介している有料の婚活アプリは元々主人の友人が結婚した所でサービスがかなりよかったって言ってたから私たちも相談受けたら案内するようにしているの。

主人の友人曰くその有料のアプリでは、そんな危険な事はなかったから大丈夫よ。

まあ、中には変な奴はいたけれど、犯罪行為をするほど酷い人はいなかったわ。

無料アプリは危険。

婚活で今の旦那と知り合った。

その言葉を聞いて、少しだけすみれ先輩の話を聞いてみようかなと思いました。

すみれ

無料アプリは、運が悪ければ人生を棒に振ってしまう事もある…少しのお金をケチって無料を選ぶのは長期的に見れば絶対に損よ。

女性は特にね…有料と言っても月に数千円程度よ?

自分の身を守るための保険料と考えれば、全然安い金額だと思うわ。

すみれさんは自分のスマホを取り出し、私に画面を見せてくれました。

そこにはウエディングドレスを着た高校時代の同級生の麻美ちゃんと、その横には知らない男性が2人仲良く写っていました。

まさに幸せを絵に描いたような微笑ましい光景でした。

すみれ

麻美ちゃん、知っているよね?

この子も婚活をしていたんだけどなかなか成果が出なくて諦めかけてたの。

諦めようと思った時にたまたま私たち家族と会って色々話して主人が有料の婚活アプリを勧めたの。

そしたら麻美ちゃんも最初は冴子ちゃんみたいに反対したよ。

ただ、主人が「その有料の婚活アプリだったら24時間365日サポートが付いているから安心できることと、男性も女性も身銭を切って活動する婚活アプリの方が結婚に対する意識も違うから本気で見つけることができる」と案内したら麻美ちゃんすぐに登録して活動したの。

麻美ちゃんは活動して4ヶ月後に理想の主人と出会って1年で結婚できたのよ。

この写真はそのお礼に送ってもらった写真なの。

すみれ先輩は、本当に楽しそうに家族の事について話してくれました。

すみれ

今でも連絡は取っているけど本当に仲が良くてこっちがはずかしくなるくらいよ。

冴子
良いなぁ…麻美ちゃん、素敵な旦那さんがいて。

私はそう呟きました。

すみれ

麻美ちゃんも1年で結婚できたんだから、冴子ちゃんも、婚活アプリで頑張れば出会えるよ。

すみれ先輩の言葉は、力強く、説得力がありました。

すみれ

ただし、はっきり言って婚活は根気のいる作業よ。

何度も何度も、もう無理だ!って思う瞬間はあると思う。

でも、絶対に諦めちゃダメよ?

どんなに優れたアプリを使っても冴子ちゃん自身が諦めてしまえば、相手は永遠に見つからないからね。

だから冴子ちゃん、これだけは覚えておいて。

最後まで諦めない人が最後は結婚できるのよ。

困ったら相談には乗ってあげるから。

私は、すみれ先輩の言葉に大きく頷きました。

婚活アプリを始める

婚活アプリのメリット

私は早速、すみれ先輩に教えてもらった婚活アプリに登録しました。

登録する時、もしかしたら私の会社の同僚も登録していて、万が一にバレたらどうしよう…と不安になりましたが、その心配は無用でした。

すみれ先輩に進められたアプリには、プロフィール写真の公開範囲を三段階に選ぶ事ができたからです。

本当は全ての人に公開したほうがアピール範囲が広がって良いのだけれど、もし嫌な奴にバレて、婚活するモチベーションが下がってしまったら私はもう二度と立ち直れなくなってしまいます。

そのため、私は自身のプロフィール写真の公開範囲を「見せたい人にのみ公開」に設定して相手を探すことにしました。

ユーブライドのプロフィール公開範囲は三段階で選べる

全体公開:ユーブライド会員全員に公開

写真登録した人にのみ公開:写真を登録しているお相手のみ公開

見せたい人にのみ公開:写真を公開するお相手を一人づつ選ぶことが可能

また、婚活アプリは合コンとは違って、初対面の人といきなり面と向かって話すのではなく、自分が気になる相手を選んでメッセージをやり取りするため、人見知りの私にとって精神的に楽でした。

事前に相手のプロフィールも確認できる為、合コンで失敗した

  • 緊張して何も話せなくなる
  • 何を話していいかわからない

というような自体に陥ることもなく、ありのままの自分を出すことができるからです。

冴子

すみれ先輩の言った通りだわ。

婚活アプリなら、私でも相手が見つかるかもしれない!

私はその後、相手の男性から送られてくるメッセージをいくつか読みながら、気になる相手を探しました。

まず、明らかに定型文をそのまま送ってきているようなメッセージは無視しました。

そういった人は、別の女性にも同じ文面を送りつけている可能性が高いからです。

そうして相手を慎重に選びながら、会っても良いかな、と思った相手にメッセージを返して、連絡を待ちました。

そして、多くの人とやりとりをしていく中でこの人だったら会っても大丈夫かな?と思った相手が何人か出てきました。

話は盛り上がるし、マメに連絡をしてくれる人がいたので、私はその人と会うことにしました。

1人目の男性

しかし、はじめて直接会った相手は、アプリで会話していたイメージとは明らかに違う人でした。

アプリでは明るくて楽しい話をたくさんしてくれたのに、実際に会ってみたらモゴモゴと喋り、なんとなく頼りない人でした。

しかも、事あるごとにネガティブな事を言ってくる始末です。

職場の愚痴や、世の中に対する不満、また自分がいかにダメな奴かを永遠と呟いていました。

確かに私も、あまりポジティブな人間ではないので彼の気持ちもわかります。

しかし、その人と一緒にいるだけで生きる気力が奪われていくようで、今回はお断りする事にしました。

冴子
ネガティブな態度って、こんなに周りの人の気力を奪うものなんだ…私も気をつけなきゃ。

2人目の男性

次に会った人は、メッセージのやり取りではオタクの話が通じて非常に楽しかったのですが、実際に会った時はちょっとガッツいてる感じがしました。

どこに住んでるの?とか将来子どもは何人欲しいとか、答えづらい事を遠慮なく聞いてくるのです。

いきなり初対面の人にそんな尋問みたいな質問されたら…ちょっと私には無理でした。

もう少し落ち着いて、じっくり関係を築ける人が良いなと思いました。

3人目の男性

次に会った人は、私からアプローチをかけた人でした。

公務員で高年収!やりとりした文面からも誠実さが滲み出ていて、私は会えることを楽しみにしていました。

しかし、実際会ってみると、かなり態度の悪い人でした。

喫茶店でウェイトレスに横柄な態度をとり、私がメニューを選んでいると

「早く選んでください、私は忙しいんですから。」

と急かし、話をするときは自分の自慢話ばかりで、私の話は全然聞いてくれませんでした。

お会計をする時も、店の人にお金を投げつけるように払っていました。

数分間同じ空気を吸っているだけで、職場以上にストレスが溜まる相手でした。

冴子心の声
(この人もありえない、絶対無理!)

私はその人もお断りすることにしました。

4人目の男性

次に会った人は、割と誠実そうな方でした。

メッセージでやり取りした時も、実際に合った時も印象はあまり変わらず、会話も普通に楽しめました。

会話が下手な私をリードするように、上手に話を盛り上げてくれます。

冴子心の声
(この人、ちょっと良いかも…)

そう思いました。

しかし、心の中で何かが引っかかるのです。

それが何かはわからないまま、その日は終了しました。

その後、また週末にカフェで会おうとメッセージで約束して、当日、私は少し早めに準備を済ませてから出かけました。

約束の時間より30分前に待ち合わせ場所に到着し、彼の姿を探しました。

見た所、彼はいませんでした。

私はカフェから離れて、周りの建物を見て回ることにしました。

何かが引っかかる…私の直感がそう告げていました。

そして、公園から歩いて数分の所にあるパチンコ屋に目が止まりました。

そこはガラス越しに店内が見えるようになっていて、パチンコ台の前に座っている彼を発見しました。

どうやらかなり負けが込んでいるようで、苛立たしい様子で頭をかきむしっています。

そして乱暴な仕草で財布からお札を取り出し、それを次々と投入して、一心不乱に台に打ち込んでいます。

とても、気分転換にパチンコをやっている雰囲気ではありませんでした。

冴子
ああ、もう最悪!

なんでこんなのばっかりなの…

私は泣きそうになりました。

もちろん、パチンコをやる事自体は悪いことではありません。

しかし、あんなに荒っぽくお金を使って遊ぶ人を、結婚相手として選ぶわけにはいきませんでした。

私は彼も、諦めることにしました。

なかなか上手くいかないなぁ…。

私はだんだん気落ちしてきました。

すみれ先輩に電話をかけて、アドバイスを貰おうとも考えましたが

冴子
すみれ先輩に、これ以上迷惑かけちゃいけない。

と、思いとどまりました。

5人目の男性

5人目に会った人とは、近くの喫茶店で待ち合わせました。

事前に確認したプロフィールには年収800万と書かれており、私は内心気合が入っていました。

木村

ああ、そちらの方ですか。

そんな私に声をかけてきた男性は、どこか冷たい印象のある人でした。

ちょっと気圧されながらも、私は彼と同じテーブルに向かい合わせに座ります。

冴子
初めまして、冴子と申しま…
木村

いやーちょっと無理だなぁ!

私の挨拶を途中で遮り、いきなりその人は言いました。

木村

何それ?そんな服装で今まで男と会ってきたの?あんた。

彼は私の服を指差し、冷たく言い放ちます。

私の服は、ごく普通のワンピースとカーディガン。

どこも変な所はないと思うのだけど…

木村

明らかにメガネとコーディネート合ってないじゃん。

銀縁メガネでピンクのワンピースとか…ダサすぎて一緒にいるの恥ずかしくなるからやめてくれない?

グサグサと彼の言葉が私の心に突き刺さります。

冴子
(無理言わないで…男性ブランク10年の私にしては頑張ってる方よ!)

心の中で毒づきましたが、口に出す事はできませんでした。

私の内心をよそに、彼は運ばれてきたコーヒーを飲みながら言葉を続けます。

木村

というか、そもそも冴子さん。

29歳なのに相手に対して理想求めすぎじゃない?自分のプロフィールちゃんと確認してる?

彼はわざわざ自分のスマホを私に向けて、婚活アプリの画面を見せてきた。

中川冴子の婚活プロフィール(一部)
  • 年収500万以上の方が良いです
  • 結婚したら、できれば専業主婦を希望します
  • 年齢は私と同じくらいでお願いします
  • 積極的にリードしてくれる人を希望します
木村

いやーこんなに高望みする年増に、よく会ってくれた男性陣がいたものだよ。

感謝した方が良いんじゃない?

私は何も言い返せませんでした。

木村

ねぇ、これじゃあんた一生相手見つかんないよ?

理想の相手をずっと追いかけ続けて、気がついたら婚期を逃していた…なんてパターンにハマるんじゃないかな。

「男の価値は仕事で決まり、女の価値は若さで決まる」って言葉知ってる?

年収800万超えの俺に釣り合うほど、冴子さんは若いのかな。

冴子
あっ、あなたに何がわかるんですか!

ついに耐えきれず、私は声を荒げました。

冴子
私…ただ先輩のように幸せになりたいだけなのに、なんでそんなこと言われなきゃいけないんですか?

私は席から立ち上がり、彼を睨みつけて

冴子
…もういいです、今日はありがとうございました。

コーヒー代だけテーブルに置いて、私はその場を後にしました。

婚活アプリって、本当に出会えるの?

自分のアパートに戻り、バッグからスマホを取り出します。

冴子
もう…嫌だ…。

スマホの画面には、新着メッセージが表示されていました。

知らない人から、何度かメッセージをやりとりした人など、様々な男性からのメッセージが数十件届いていました。

「会いませんか?」

「よかったらメッセージ交換しませんか?」

「冴子さんはどんな食事が好きですか?」

婚活アプリを始めたばかりの頃は、「こんな私でもたくさんメッセージもらえるんだ!嬉しい!」

そう思う事ができました。

しかし、何度も男性陣とやり取りを繰り返すうちに、そんな浮ついた気分は消え去って行きました。

ネットでのやり取りなんて、いくらでも嘘が書けるからです。

冴子
ねぇ、これって。

全部嘘じゃないの?

私は、婚活アプリをだんだんと信じられなくなっていました。

数十人とメッセージ交換して、そのうちの一人と会って。

でも実際会ったら全然イメージと違っていて。

また数十人とやり取りして、そのうちの一人と会って。

でも実際は性格が全然違う人で。

また数十人とやり取りして、そのうちの一人と会って。

でもその人にはひどい事言われるし…

冴子
だって…会った人全員、メッセージでやり取りした時とイメージ違うじゃない。

皆嘘つきばっかりじゃない!

良い人なんて、どこにもいないじゃない…。

婚活アプリで出会った最悪な人たちの事を思い出していると、合コンで遭ったひどい経験も思い出されます。

「あーあ、つまらない女だな。」

「おい、なんであんな女連れてきたんだよ!テンション下がるじゃんか。」

「しょうがないでしょ、頭数揃えなきゃまた文句いうんだから。でも、あいつ男慣れしてないからチャンスじゃん、簡単にお持ち帰りできるかもよ?」

「冗談キツイって、変に手出したら絶対面倒臭そうじゃん?」

「あはは、それ言えてるかも。」

思い返せば思い返すほど、頭の中で嫌な言葉ばかりが膨れ上がっていきました。

「冴子ってまだ独身なんだ、あーあ可哀想に。」

「一緒にいると気が重くなるし、どう考えても相手見つけるのは無理だよね。」

「いやーこんなに高望みする年増に、よく会ってくれた男性陣がいたものだよ。感謝した方が良いんじゃない?

「ねぇ、これじゃあんた一生相手見つかんないよ?」

「年収800万超えの俺に釣り合うほど、冴子さんは若いのかな?」

私は頭の中で響く暴言の嵐に耐えきれず、持っていたスマホをベッドに叩きつけました。

冴子
ああ、もう無理よ!これ以上どうにもならないじゃない!

涙が滲んで、周りの景色がぼやけていきます。

冴子
婚活?何よそれバカみたい!

もがけばもがくほど、惨めになるだけじゃない!

自分が惨めな奴だって、思い知らされるだけじゃない!

冗談じゃない!もう私は今のままでいい!

これ以上、嫌な思いをしたくない…。

私はベッドに倒れ込みました。

冴子
解約しよう…

そうつぶやいた時、ベッド近くにあった本棚から何かが落ちてきて、私の顔に直撃しました。

冴子

いたっ…何?

落ちてきた物の大きさは文庫本くらいで、少し埃臭い匂いがしました。

涙を拭い、手にとってみると、その正体がわかりました。

すみれ先輩と交わした、交換日記でした。

ベッドを揺らした振動で、どうやら本棚から落ちてきたようです。

冴子
先輩…

私はすがるように交換日記のページを開きます。

その中には私の弱気な言葉と、すみれ先輩の優しい言葉が交互に並んでいました。

私は自分の書いた文章を読み飛ばし、すみれ先輩の言葉を目で追いました。

〇〇年◯月◯日:すみれ

…冴子ちゃんは、本当に細かい所に気がつくね。

将来はきっと良いお嫁さんになるよ。

冴子
先輩のバカ…そんなわけないじゃない。

私は震えた声で否定しました。

それでもページをめくる手は止まりません。

〇〇年◯月◯日:すみれ

冴子ちゃん、クラスに上手く馴染めてないのかぁ。

大変だよね。

でも、私もたまに友達の子と喧嘩するから偉そうな事言えないなぁ(笑)

私は高校の頃からずっと人見知りで、全く成長していませんでした。

冴子
この頃から、私はすみれ先輩に迷惑かけてばっかりだったんだなぁ…。

交換日記を読んで、すみれ先輩の言葉に触れているうちに、頭を支配していたネガティブな考えが和らいで行きました。

そして、久しぶりに出会ったすみれ先輩とのやり取りを思い出します。

私を心配そうな目でみる、先輩の姿。

家族の事を楽しそうに話す、幸せそうな先輩の姿。

私の話を真剣に聞いてくれて、親身に相談に乗ってくれる先輩の姿。

冴子
すみれ先輩…

私は先輩から受けたアドバイスを思い出しながら、ベッドに投げ捨てていたスマホを拾いました。

はっきり言って婚活は根気のいる作業よ。

何度も何度も、もう無理だ!って思う瞬間はあると思う。

でも、絶対に諦めちゃダメよ?

どんなに優れたアプリを使っても冴子ちゃん自身が諦めてしまえば、相手は永遠に見つからないからね。

私はスマホ画面に表示された、メッセージのやりとりをしたことがある男性に向けて、文字を入力します。

だから冴子ちゃん、これだけは覚えておいて。
最後まで諦めない人が、最後は結婚できるの。

冴子
先輩…私…先輩みたいに幸せになりたい!

迷う事なく、送信ボタンを押しました。

「メッセージを送信しました」

画面に表示された文字を見つめて、再びベッドに倒れ込みます。

私は、もう少しだけ頑張ろうと思いました。

ついに、運命の人と出会う

 

翌朝、彼から返信がありました。

「ぜひお会いしましょう。

冴子さんと会えるのを楽しみにしています。」

とのことです。

私はその人と会える日を調整し、次の土曜日に隣町の駅前のカフェで合うことを約束しました。

当日。

約束の時間より少し前、カフェの入り口へ到着した私は、今まで婚活であった嫌な出来事を思い返していました。

冴子
もう、忘れよう!これから出会う相手に集中しないと!

そう思えば思うほど、悔しかった事、惨めだった事が込み上げてきて、私の心は一向に落ち着きません。

私は深呼吸をして、嫌な考えを振り払おうとしました。

深谷
こんにちは、冴子さんですか?

その時、不意に私を呼ぶ声が聞こえました。

声がした方向に目を向けると、一人の男性が立っていました。

私が最初に彼に抱いた印象は

冴子心の声
(ちょっと小太りかな?)

でした。

冴子
は、はじめまして、冴子です。
深谷
ああ、良いですよ、緊張なさらずに。

じゃあ、お店に入りましょうか。

私達は店内に入りました。

向かい合って座り、二人ともコーヒーを注文します。

上手く言葉に表せませんが…どこか親近感の湧く人でした。

深谷
あっ…

その男性は、突然私のバッグを指差して言いました。

深谷
そのストラップ知ってますよ、〇〇丸ですね。
冴子
ええっ!

私は慌てて自分のバッグを確認しました。

バッグのジッバーには、小さな刀のストラップがついていました。

それは私の好きなゲームキャラを表したグッズなのですが、一般の人からすればどう見てもただの日本刀のおもちゃにしか見えないものでした。

冴子
何でこんなに小さいのに、種類までわかるんですか…?
深谷
いやいや、私のサークルにもそのゲーム好きな人がいるものですから。

そうですか、冴子さんは〇〇丸推しですかぁ。

私のオタクの種類まで言い当てられてしまいました。

彼の話によりますと、彼は様々なタイプのオタクを集めたサークルを運営していて、そのうちの一つに私の好きなゲームのサークルがあるのだと言います。

ちなみに彼自身は軍艦オタクらしいです。

冴子
あっ、あはは…実は好きなんですよ、あのゲームでは〇〇丸ばかり使っていまして…

私はそれからポツポツと自分の好きなゲームの話をしました。

本来の私であれば、大好きなゲームの話となるとそればかりを夢中で喋り続けるのですが、今日はいつもと違っていました。

いつの間にか、ゲームそっちのけで私自身の話ばかりをしていたのです。

冴子
…それで、合コンではひどい目にあったんですよ。

人見知りの私にとっては地獄でした、この間も似たようなことがありまして…。

今まで私が感じてきた辛かった事、悔しかった事、悩んできた事を、この人に知って欲しい。

もっと私のことを知って欲しい…話せば話すほど、その思いは強くなっていきました。

彼は、私の話を黙って聞いてくれました。

そして

深谷

私も婚活アプリで嫌な経験しましたよ。

3人連続でドタキャンされるとかね。

あはは、と彼は笑いました。

深谷

でも、私の運営するサークルでは見慣れた事なので、あまり気にならなかったですよ。

人それぞれ色々な事情があるでしょうし。

彼の言葉は温かくて、聞いているだけで心が安らぎました。

私は…もっと彼のことを知りたい、そう思いました。

すみれ先輩への報告

それから色々あった後、私はすみれ先輩に婚活での出来事を報告しました。

冴子
…それで彼と何度かデートを重ねて、3回目のデートの時に彼から告白してきて、今付き合ってるんですよ!

結婚も視野に入れて、お付き合いしませんか?って…

ああ!本当…夢じゃないですよね?

こんな私が結婚できるなんて、自分でも信じられなです!

すみれ

もう、冴子ちゃんったら。

いい加減、自分に自信持っていいのに。

冴子ちゃんは正しい所で正しい努力をしたの、だから結婚できたのよ。

それは誇りに思っていいんだからね。

冴子
はい!

でも、すみれ先輩のアドバイスがなければ、私…途中で投げ出していたかもしれません。

すみれ先輩…本当にありがとうございました!

合コンに人見知りが行っても無駄?人見知りに最適な婚活のまとめ

 

私の体験談はいかかでしたでしょうか?

話をまとめますと

  • 20代も終わりなのに、異性と全然出会いがなかった
  • 仕事と趣味に没頭し、現実逃避をしていた
  • しかし、友達や会社の同僚達は皆結婚し、独身は私だけという事実を突きつけられる
  • 数年ぶりに合コンに誘われる
  • 淡い期待を抱いて参加するも、人見知りの性格が災いして異性と話せない
  • 耐えきれず合コンから抜け出す
  • 偶然高校の先輩(すみれ先輩)と再開し、婚活アプリの存在を知る
  • 婚活アプリをやってみる
  • 人見知りの自分にはぴったりだった。何人かの男性とも会ってみる
  • しかし、会った男性達があまりにひどかったため、婚活アプリを辞めようとする
  • でも、すみれ先輩との交換日記を読み返し、先輩の言葉に後押しされて婚活を再開
  • 運命の人と出会い、結婚を視野に入れたお付き合いをするようになる

となります。

これを読まれている方の中には、人見知りが原因で異性と上手く話せない人もいらっしゃるでしょう。

確かに、合コンや婚活パーティーでは人見知りの人は不利です。

初対面の人といきなり顔を突き合わせて「さぁ話して!相手を見つけましょう!」

と言われても緊張しますよね。

人見知りの人は、相手にこれを言ったら迷惑かけるんじゃないかと心配しがちですし、何より婚活は一生が決まってしまうような一大イベントです。

緊張するなという方が無理ですよ。

でも、そんな人見知りの人でも、婚活アプリを使えば出会えます。

もちろん、時間はかかりますし、私の体験談のようになかなかいい人と出会えず、婚活自体が嫌になってしまうこともあるでしょう。

しかし、すみれ先輩の助言の通り、諦めなければ結婚できるんです。

辛いことも、悔しいこともたくさんありましたが、私は今、すっごく幸せです。

これから彼と共に新しい人生を歩めることに、これ以上ないほどの希望と、安らぎを感じます。

もし、すみれ先輩から婚活アプリを紹介されなかったら、今頃私がどうなっていたのか想像もつきません。

これを読まれている方、一歩踏み出してみませんか?

一歩踏み出せば、世界が変わりますよ。

少なくとも、私は変わりました。

さあ、次はあなたの番です。

婚活アプリで、素敵な相手を探しにいきましょう!

すみれ

彼氏と失恋してから恋愛ドラマを見て「こんな恋がしたい!」と空想にふけっていませんか?


「自分磨き!」と言ってメイクアップスクールや趣味に没頭してませんか?


失恋してすぐでしたらそれでも構いませんが、あまり長く続けると結婚に適した時期を過ぎてしまいます。


「出来るだけ早く立ち直って次の相手を見つける。」

これが一番の特効薬になります。


私の高校の同級生が失恋してから趣味に没頭していたのですが、叔母の急死をきっかけに婚活をする!という決断をしました。


ただ、一筋縄では行かなかったみたいなので、私と主人がアドバイスした所、4ヵ月で付き合う相手が見つかり、1年で結婚できました。


結婚報告を聞いた時には主人と共にかなり喜びました。


どのようにして相手を見つけれたか?


ほとんどの方が思っている価値観のおかしい所とは?


詳しいことはこちらを参照してくださいね。




運営者の庄太郎さんと異なり、私は最初から婚活アプリ中心で活動しました。


私が婚活を始めた時は30代も半ばであり、職業も自営業(フリーランス)と言う婚活市場ではかなり厳しい条件で活動しておりました。


中には出会って5分でフェードアウトされたこともあります。


しかし、そこで挫けずに婚活をした結果、私は婚活アプリに登録してから1年で結婚できました。


私のような一般的に条件が厳しいと言われている中でもくじけずに活動すれば結婚できます。


私も婚活アプリに登録する前には色々な婚活を試して挫折し、絶望を味わいました


その時の話はこちらになります。



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